オーダーメイドのダイニングテーブルの製作を依頼され、銘木屋さんでの板の選定から始めました。
こちらはタモ材の在庫が多い銘木屋さん。
職人さんと木を一枚一枚見て、サイズと木目の美しさと木の癖とを見て選んできます。
最後はやっぱり金額とのバランスを見て選びます。
今回お願いする職人さんは家業が銘木屋をしていた人で、山から木を切り出すところから
木を見る経験を積んだ人で、板を見れば木が育った環境が想像つくという方。木の見方を
いろいろと教えてもらいました。
目をつけたタモの板がこちら、素人の僕がみても奇麗な木目、職人さん曰くとっても素直な木だそうです。
木目を見るに、ゆうに樹齢200年は超えている材、何だかそれだけでありがたいと同時に申し訳ない感じがしますね。
こんな掘り出し物があるとお客さんのではなく、自分用にしたくなります。
職人さんと作り方の打ち合わせは尺貫法で行います。
ヒューマンスケールから生まれた尺貫法は身体に即したもののデザインをするには非常に適しています。
掘り出し物がお手頃価格だった理由は木の割れです。
割れを塞ぐためには千切りというチョウチョの形をした木のブロックで固定します。
木を商売にする人から見れば割れは欠点かもしれませんが、それも木の個性。
奇麗にチョウチョを入れることでデザインのポイントとして逆に生かすことができます。
どんな大きさ、形、材種のチョウチョをいれたらその板に合うか、いろいろと試しています。
いろいろな検討の結果、チョウチョの大きさと材種が決まりました。
どんなテーブルが出来上がるかはお楽しみ。
納品は8月頭の予定です。