2011年12月24日

えの目漁港

先日、姪っ子のお食い初めに使う鯛を買うため、久しぶりに目の前のえの目漁港に早起きして行ってきました。
雪がちらつく寒い朝でしたが、クリスマス、正月前だけあって漁港は活気づいていました。
この日大物はあまり揚がっていないようでしたが、十分な大きさの鯛と鯵をゲットしました。

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よく見ると、うちの大家さんの姿も!

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新鮮な鯵を刺身でなくフライにするのがこれまた贅沢なのです。

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このおっきいのは・・、スズキさん。

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軽トラに積んだバケツからタラが頭を出していました。

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以前書いた気もしますが、えの目漁港のレジ。
漁港の方が目方を量ってチェックしてくれます。
金額はその日の市場で決まった値段がつくようです(確か・・)。いわゆる時価。
なのでその場では金額が分かりません。後で漁港の口座から引き落とされる近代的なシステム。
顔見知りしかいないので目方を量ってもらっても誰とも聞かれないのです。
最初来た時はどうしていいのか全く分かりませんでしたが、慣れるとなかなか便利です。
一般の人が来ても現金で買えるという話を聞いた気もします。興味ある方は是非トライしてみてはいかがでしょう。
それにしても、この日買った鯛はいったいいくらになったのだろうか・・。



聞き書き にっぽんの漁師
塩野米松




2011年12月18日

ベーコン

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以前にも紹介したことがありましたが、doppoの藤井博文氏が作る自家製ベーコンです。
塩と胡椒のみをすり込んで30日間熟成させ、低温でゆっくりと燻製したという珠玉の一品。
かたちも色もとてもきれい・・。


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このベーコン以外では作る気にならなくなってしまったスパゲティカルボナーラ。
肉と塩と胡椒しか使っていないのに、なんでこんなに市販の物とは味が違うのでしょうか・・


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サラダには友人に頂いた小豆島井上誠耕園のオリーブオイル。
緑果オイルといってオリーブの実を完熟する一歩手前で収穫して絞って作ったものだそうです。
一本の瓶には1000粒分のオリーブから絞ったオイルが入っているのだとか。
フルーティなオリーブの香りがたまらないオイルでした。



2011年12月11日

幸江さんのカップ

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doppoの新商品のご案内です。

藤井幸江さん作、子供用の青白磁点文両手付きカップ
うちの子も指が動くようになったくらいから愛用している一品です。
両手の親指でとにかく持ちやすいらしく、一度握ったら離しません。
すべてが丸みを帯びた形状なので子供が扱うにも安全で、落としても欠けたり、割れたりすることが少ないです。
(少なくともうちでは子供が何度投げつけても今のところ割れていません・・他の陶器は割りまくっておりますが。)

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こちらは落ち着いた大人用。
白の色合いがとても綺麗な白釉カップです。
持ちやすくてかたちもとてもいい感じ。

どちらもおすすめですよ。


2011年11月24日

天竜杉

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杉を見に、静岡は天竜の森に行ってまいりました。
天竜では建材となる杉を新月伐採、葉枯らし乾燥、天然乾燥、木材のトレーサビリティの徹底など、画期的な取り組みを天竜T.S.ドライシステム協同組合というところがしています。そのメンバーである榊原商店の榊原さんに連れられて、広い広い浜松市の天竜区(区と言えるのか?というような田舎でしたが・・)を案内していただきました。

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ワイヤーを張って間伐材をを運び出すところ。
間伐材といっても樹齢3,40年の杉の木は立派な材料です。

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葉枯らし乾燥を終え、山から運び出してきた丸太を並べて天然乾燥をしているところです。

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榊原さんと丸太に登って遊ぶ息子。
榊原さんも面白がってこの後どんどん高いところへ連れていっていました。

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含水率を計って見せていただくと、辺材でも60%まで下がっています。
切り出した直後は200%くらいあるそうです。
この後製材してさらに乾燥させることで20%近くまで落として出荷しています。

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さて、この年輪の間にある黒い痕は何でしょう。
実はこれ何年も前に枝打ちした後に杉が自分でその傷を皮で覆って治した跡だそうです。
何年かに一度枝打ちをして手入れすることで、製材した時に節が見えない綺麗な材にすることができるのだそうです。

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そして、とても興味深かったのがこちら。
新月に伐採した材と満月に伐採した材。満月の方は割れてしまっています。月の満ち欠けの影響を受けて木の中の成分が違うのではないかという研究がされているそうです。新月に伐採した方はカビもつきにくく、風化もおこりづらいという実験結果があるそうです。そして昔の日本人はそれを知っていて、木や竹も必ず新月の時期に切っていたということ。
稲なども虫が付きづらかったり、味にも影響があるというから驚きです。 

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場所を移動して、森に囲まれた中にある製材所。
整然と材が並び、すべてにバーコードが貼られているのが印象的でした。

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丸太を一気に角材にしてしまう2連のバンドソー。

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プレーナー加工された桧の4寸の柱材。
見た目も本当に綺麗ですが、匂いがまたいいのです。

今、日本の山には木があるにもかかわらず、コストが合わないがために手入れがなされず放置されている山が本当に多いと聞きます。外国から入ってくる安い材に合わせて、国内の材の値段を落とすために手間を省かれ、なおかつそれでも金額が合わずに木を伐ることもできなくなってきているというのが実情だそうです。
手入れをすることで保たれる美しい景色を残すためにも是非とも天然乾燥した日本の木を使いたいところです。


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ところで浜松といえばやっぱり鰻でした。
また鰻を食べに、次回は杉の伐採ツアーに参加しようと思ったのでした。




木とつきあう智恵
エルヴィン トーマ (著)



2011年11月 7日

森の窓

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木製サッシを作るメーカー森の窓に行ってきました。
場所は宝達志水町の山の中、先日の金森鉄工さんといい、近場でも面白い会社がいろいろあるものです。

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森の窓では30年前からヨーロッパ方式のガスケットを使った本格的な木製サッシを製作しているそうです。こちらはノルウェーでよく見られる横辷り反転窓、目的に会わせた換気ができ、掃除やメンテナンスも容易に行えるそうです。

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驚いたのは材料に地元の能登ヒバを採用していること、地元の原木市場で丸太を買い付け、提携する製材所で加工しているそうです。能登ヒバはかなり暴れる木なのですが、一度板に挽いたものを集成化して枠材に加工することで歪みを抑え、能登ヒバの強みである素材が堅くて水に強いということを活かしているのだそうです。
ほとんどが自社で加工しているため、寸法はほぼオーダーメイド。
またしても採算がとれるのかと勝手な心配をしてしまう・・

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ドイツから輸入したという、木屑を圧縮して固形燃料にする機械。
缶詰の形の燃料がコロコロでてきています。
面白いものは何でも採用するという社長の姿勢が見て取れます。
ちなみにサッシの金具等もドイツ製や北欧製を採用しているそうです。


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工場の後、改築中の自宅まで詳しく案内して頂いた山本社長。
お宅は築300年は超えて建つ民家にお住まいでした。
なぜ能登からヨーロッパの窓に目を向けてそれを作ろうとしたのか、は聞きそびれてしまいましたが・・。



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