2013年5月12日

我が家の田植え

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予定していた田植えの日は一日雨でした、夕方少し雨がやんだので「わく」を転がしに田んぼへ、
一通り転がし終わるとまた少し雨が降ってきました。
この「わく」を使っての田植え、転がしたばかりでは泥が水の中に舞い上がって跡がよく見えず、
時間が経って雨が降ったりすると泥が跡に沈んでこれまた消えてくるのでタイミングが難しいのです。

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一夜明けた次の日は快晴でした。
朝の涼しいうちから田植え開始です。
手に取る苗はたった3本。これが稲刈り時には太い株に成長します。
よく育った長い苗です。

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毎回手伝って頂く大家さんのおばあちゃん。水面と顔の近いこと。
指の腹でしっかりと苗を泥の中に抑えます。

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暫しばあちゃんと2人で黙々と稲を植える。
田植機のエンジンの音が響く田植えと違い、驚くほど静かな時間。
かと思いきや、徐々にいろいろな音が耳に入ってくるを感じます。
雀、鶯の鳴き声、まだ控えめなカエルの鳴き声、風の音、泥から足を抜いてまた一歩入れる水の音、
田植えをしながらのばあちゃんの声もよく聞こえます。
さらに、手に取る苗の感触、慣れてくると自然に苗を3本指がつかみ、水の冷たさ、泥の柔らかさ、
さまざまな感覚が時間とともに体におこってくることにも気づきます。
広い田んぼを田植機でいかに効率的に植えるかということとは別の次元の時間。

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こちらも毎年見る風景、ばあちゃん見習いのお二方歳の分だけリードされています。

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「わく」の跡にそって、縦横稲が奇麗に揃った田んぼはとても奇麗です。
しかし「わく」をわざわざ使うということはただ見た目だけのことではないはずです。
何か他の理由があったと思わざるをえず、田植えをしながらいろいろと考えておりましたが、
それに関する考察はまた今度。


密売東京 「田んぼのマス目」
http://www.mitsubai.com/tokyo/product/tk022403.html



2013年5月 7日

板図、尺寸

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設計側が書いた図面を元に大工さんが墨付けをするために描くものが板図です。
柱や梁の番付をして、手刻みする部材を決めていくための図面です。

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その他細かい木組みの納まり寸法等、打ち合わせをする時大工さんはすぐにベニヤ等の上に原寸図を描きます。
その時に使われる尺度はニッポンのサイズである尺寸。
最初は頭の中でミリメートルに換算して、それをまた尺寸に換算して話したりしていたのでどうも具合が悪かったのですが、毎日通って棟梁と話しているうちに徐々にそのまま尺寸を感覚的に掴めるようになってきました。そうして使ってみると尺寸という寸法が木組みの建築を考える上でとても使い易いサイズだということに気づきます。

例えば柱を並べるグリッドの単位は3尺、これをミリ表記では909mm(もしくは便宜的に910mm)。
3と909では圧倒的に3の方がシンプル。
柱は3寸5分角(=105mm角)、4寸角(=120mm角)、梁は尺の4寸(300mm x 120mm)垂木のピッチは1尺(303mm)・・。大工さん達が未だに尺貫法を使っていることが納得できます。

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部材の厚みも感覚的に掴め、木組みをするための仕口の欠きこみで断面がどれだけなくなるのか、強度は大丈夫かといったことにも思いが廻ります。

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屋根を乗せる垂木の長さは・・エーと三平方の定理では、と計算する間に棟梁は描いてそれを測ってしまいます。
とにかく描いてしまうことが一番分かり易い。

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登り垂木の軒の出の形状のチェックも描いてしまえば一目瞭然、cadや3Dの絵でいろいろ検証してみても原寸の情報量には及びません。そうなると縮図の図面では考えられていなかった事柄も次々とでてきて、毎日棟梁に「ここはどうなっとるんや!?」と叱られに大工小屋に通うはめに・・



ニッポンのサイズ―身体ではかる尺貫法
石川 英輔 (著)




2013年4月30日

漁師見習い

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2013年4月29日

大家さんちの田植え

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今年の苗サマもおばあちゃんが手をかけて無事スクスクと育ちました。
いよいよ田植え、僕は毎度大家さんのお手伝いです。

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苗のタワーマンション。
軽トラの備え付けた専用の荷台で苗を各田んぼまで運びます。

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田植機の苗が足りなくなった時に苗箱を補充するために田んぼの畦に並べていきます。
一反の田んぼに必要な苗箱は約20箱。一反は約10R、約1000平米です。
よく採れる田んぼで一反の田んぼからは16俵程採れると聞きます。
昔の一俵は60キロですが、最近では30キロの袋で一俵と数える方もいます。

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大家さんの田植機は5条植え。
ちなみにばあちゃん達も一人で5条植えこなします。
さすがにスピードは機械にはかないませんがそれでも相当早いです。

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海が見える青空の下でたんたんと苗を植えていくのはとても気持ちがいいです。

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それにしても機械で植えるのの早いこと!

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一反植えるのもあっという間です。

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二町歩近い田んぼも二日で植えきってしまいました。

さて今週末はいよいよ我が家の田植え。
ちなみに我が家で借りている田んぼは5畝(ごせ)弱、約450平米ほど、
それを半日かけてばあちゃんに手伝ってもらいながら皆で手植えします。



2013年4月29日

いろえり

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notodesign iPhonecase 「 いろえり 」から、
今までご注文頂いて製作したケースのほんの一部をご紹介します!

オーダー頂いた色の組み合わせは実にさまざま。
人の好みって本当に千差万別ですね。

「 いろえり 」で使用している革の色はすべてaikoさんが染めて作っているオリジナルカラーなのです。
どの色も素敵な色で見れば見るほど迷ってしまいます。

notodesign iPhonecase 「 いろえり 」
http://www.notodesign.jp/notodesign_x_aiko/customcasefor5.html


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