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「のてなお話会 2」は奈良にあるカフェと雑貨のお店「くるみの木」のオーナー石村由起子さんをお迎えして行ないます。
石村さんの考えるお店づくりについてお話しして頂きます。

場所は能登島の小さなホテル「ウインズ」さんです。
まだ席に若干の空きがありますので、能登でお店をされている方、お店をしたいと思っていらっしゃる方は是非お申し込みください。



2013年6月12日

上棟

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建前が始まって3日目夕方、棟梁に屋根の上で祝詞をあげて頂き、無事上棟式を執り行うことができました。

今年は運良く(農家さんには悪いですが)梅雨入りが遅れて雨が降らず、非常に暑い中での作業でした。
隣の敷地をお借りして、地面で梁方向のフレームをまず組み立て、それをクレーンで吊って基礎の上まで移動させ山側から順番に桁を繋いで組み立てていくという段取りです。それぞれの箇所の木組みを同時に収めながら柱を土台に落とし込んでいくという、想像ではできそうもないような方法でしたが、現場での木の動きと大工さんの経験もさらに想像を超えたもので、万事がうまく収まりました。
その内容は非常に濃いものでまだ自分でもうまく消化できておりません。
とにかく棟梁と大工さん達の勇姿が目に焼き付いた4日間でした。
そのほんの一部、写真を以下に掲載しておきます。個別の説明はまたおいおいできたらいいなと思います。


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2013年6月11日

6寸角の柱

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以前製材所で丸太から荒どりしておいた柱が、再度製材されて大工小屋にやってきました。
通し柱になる能登ヒバ6寸角の柱です。

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墨付けにとりかかる棟梁。

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足元の絡みは複雑なので大量の墨の線が描き込まれます。

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さらに柱の角面のとり具合を打ち合わせします。
実際に6寸幅の端切れを面取りしてくれる棟梁、非常にイメージし易いです。

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触ってすこし柔らかみを感じられるくらいの丸面を付けることになりました。

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度々電話がかかってくる棟梁。

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墨付けが終わった柱から大工さん達が加工していきます。

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四角いほぞ穴を掘る機械です。ドリルでどうやって四角い角を掘ることができるのか分かりますか?

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機械で荒く掘られた穴はその後長い突き鑿で平滑に仕上げます。
最後はやはり人の手です。

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二階腰の梁が四方から刺さる、四方差しという仕口のほぞ穴です。
断面欠損による強度低下を防ぐために梁の方向によって刺さる高さを変えてあります。
6寸という柱の大きさのお陰で柱の真ん中に穴が貫通しても十分な強度を保っています。
ちなみに柱の角の切り欠きは二階のフローリングが差し込まれます。
こちらも40mmという厚みのあるフローリングを直に梁に打ち付けて固定することで水平剛性を高めることになり、 これによって通常の木造では角に入ることになる火打梁を省略することができました。

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蟻ほぞを欠いた柱の元、通常は柱が土台に乗りますが今回は太い柱が直接地面に力を加えるようにと柱勝ちの構造です。

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さらに接合部に込み栓を打つという仕口のアレンジも考えてみました。
果たしてうまく機能するか・・

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こちらも大工さんの手をもう一手間煩わせる独自のディテール。
図面に描いてみたら大工さん何も言わずに作ってくれました。

さあこれでいよいよ建前の準備も完了です!



2013年6月10日

渋塗り

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建物の土台には、湿気にも強く防蟻性にも優れた能登ヒバ材を使用します。
建前の前にその土台に柿渋を塗りました。

柿渋とは渋柿の汁を圧搾したものを発酵、熟成させた液体で防水、防腐効果が期待できます。
土台は地面に近く雨がかりやシロアリも気になるところなのでその予防として行ないます。

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柿渋の中でも匂いが少ないマイルドタイプというのを使用してみましたが、それでもなかなかの臭さ。
車の中と手の匂いは数日間とれませんでした。

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柿渋の量が多いとムラになってしまうので布で拭き取りながらの作業です。
拭き取ったばかりでは色もそんなにつかず、これで効果があるのかとも思いますが、
暫く日の下で紫外線にあたっているとだんだんと色がついてきます。

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拭き取りしてうっすらと茶色がかった土台。

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こちらは一階の床を支える束達。

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炎天下の中、なかなか気の長い作業です。
しかしこれから少なくとも数十年はお世話になるつもりの縁の下の部材達です。
今のうちにしっかりと手をかけて頑張ってもらおうと思います。



2013年6月 9日

構想温め中。

現在設計中の新築予定の土地。
基本設計が大分固まって来たので、敷地に建物の輪郭を印すためロープを張ってみようと言う事で出かけて来ました。

快晴!空ヒロッ!

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図面を元に、計りながら杭を打ってロープを張っていると、
突然「バタバタバタ〜」と物音。一羽のかもが逃げて行きました。
そして、居た所を見ると。

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卵です。しかもいっぱい。
もうすぐで踏んでしまう所でした。セーフ。

しかしかもさんも、このフラットな敷地のど真ん中に近いところで卵を産み落として育てているとは。
もうちょっと安全な場所はなかったのだろうか?
それとも意外と安全なんだろうか?

いずれにせよ、無事にヒナが孵ってくれる事を願っております。

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一緒にイメージを膨らましに来たお施主さん。
既に卵の存在もご存知で、心配してせっせと草を被せてあげて、卵が無事に産まれる様にと気にかけていました。

この土地に、
かものヒナ達の次に生まれる予定の新しい空間を、お楽しみに。

taguchi

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