(株)デコスのセルロースファイバー断熱材の施工現場を見学してきました。
セルロースファイバーとは新聞紙をリサイクルして作った断熱材で、柱間に不織布を張り、壁体内に吹き込み施工することで隙間を埋め、断熱欠損がない非常に高性能な断熱材です。

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吹き込み機と材料を積んだ専用のトラック、施工代理店制度をとっているので、施工まで専門の技術者が行ってもらえるのは安心。

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材料セルロースファイバーが圧縮されたもの。
これを手で崩しながら車内のブロワーに入れると、ホースによって室内まで運ばれて壁へのブローイングが行われるという仕組み。

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吹きこぼれるまで充填されたファイバー、よくみると新聞紙の名残が・・

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透湿抵抗も少なく、木質繊維なので調湿性があり、結露が発生しにくいということも重要なのですが、
実際に充填された部屋に入ってみて感じたのは、包まれるな静けさの感覚。吸音性があるということを実感しました。
実際にはこの上からボードなどの内装材が貼られてしまうため、音は室内ではある程度反射してこの感覚は減ってしまうそうなのですが、音が外に漏れることは少ないので、ホームシアター等の部屋の壁にも部分的に使われることもあるそうです。

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不織布が膨らむまでしっかり充填された壁。
この後、赤外線サーモカメラで熱画像を取り断熱欠損のチェックまで行うそうです。

アテイエを建てる時に使用を検討していた断熱材ですが、当時は施工業者が近場で見つからず諦めた経緯がありました。
県内でも施工してくれる業者さんが見つかったのでいずれ使用してみたい材料の一つです。


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暑さ対策でよしずとすだれを取り付けてみました。
イネ科の「ヨシ」を編んだ「よしず」、10尺X9尺のサイズにもなるとかなり大きい日よけです。
以前までは直射日光が当たりサッシが異常に熱くなっていたり、玄関のコンクリートが蓄熱暖房のような状況だったのですが、
それが一気に改善されました。

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玄関前に日陰の空間が増えて、玄関を開け放していても気になりません。
よしずにじょうろで水をかけてあげると隙間を通って入ってくる風もなんだか涼しいです。

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すだれは軒にぶら下げてみると、
早い時間から家の中に差し込んでいた朝日が家の中の気温をぐんぐんあげていたのですが、
その日射を遮るだけでも室内の温度の上昇が抑えられるような、かなりの効果を体感できましたよ。

しかしそう思って喜んでいたのも束の間、ここ数日、連日の暑さにはやっぱり参っています。
やはりクーラーを導入するべきか・・



2012年2月28日

あての木

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これと、

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これと、

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これ。
さて違いは何でしょうか?

答えは・・

匂いが違いました。
(写真じゃ分かりませんね・・)

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実は樹種が違いました。
写真の色や木肌だけ見て樹種を当てたられた方はすごい・・。

実は色以上に匂いをかいでみるとその違いは歴然。
一番いい匂いのするものが檜かと思いきや実は"あて"こと能登ヒバでした。
匂いの元は木に含まれる精油成分のヒノキチオール。
能登ヒバは檜以上に抗菌性成分を多く含んでいてカビや細菌にも強く、シロアリも寄せつけません。
曲げ強度も檜よりも強く、耐水性もあることから建築の土台や構造材にはもってこいと思いきや、実はその扱いは非常に難しく、"あて"は暴れることでも有名です。反って曲がるのではなくあての場合は捩じれる。そんな"あて"を上手に使いこなすには経験を積んだ大工さんの技術が必須です。年間を通して湿度の高い北陸ですが、そこはちゃんと環境に適した材料と、それとうまく付き合ってきた昔の人の知恵があるものですね。
さてこれらの木が何だったかは次回の投稿にて・・



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