年明けに伊勢神宮に行ってきました。
伊勢神宮(内宮)とそこから40キロほど離れたところにある瀧原宮。
熊野街道が通る滝原の山間にあって伊勢神宮の遥宮として祀られている瀧原宮は、
倭姫命が伊勢神宮に天照大神をお祭りする前に定めた場所とも言われ、
参道や御手洗場等、社の配置も伊勢神宮(内宮)と似ていて、
内宮の原点はこちらにあったのかなとも感じられるような神々しさがありました。
建物では瀧原宮に隣接した土地に置かれていた御舟殿(みふなどの)、
伊勢神宮(内宮)と同じ神明造で建てられている御稲御倉(みしねのみくら)を間近に見ることができました。
実は行く数日前ブラタモリの伊勢神宮編を見て知ったのですが、
この倉のすごいところは、柱が屋根の重さを受けずに梁が柱から浮いているということ、
実際に見ると確かに浮いていました。
じゃあ屋根の重さはどこにいくかというと板倉の壁が梁から直接重さを受けて、
その重さのおかげで板の間に隙間ができず中の穀物を動物等から守ったのだそうです。
隙間を作らない仕組みもすごいですが、梁を柱から浮かせておいて固定しないというやり方はとんでもないです。
現代の耐震の考え方からは完全にはみ出しています。もちろん筋交いも構造壁もない。
にもかかわらず20年ごとの式年遷宮によって二千年の歴史を有するこの構造物が見られるという・・
内宮は見えませんがこの倉は間近で見ることができるのでおすすめです。