門前を車で走っていると、道路沿い「アテの元祖」という立て札が立っているのにふと気がつきました。
アテとは石川県の県木でもある能登ヒバのこと。
アテに元祖なんてあるの?と不思議に思い、立て札の指す方向に行ってみることにしました。
車を降りて、民家の中へと続く小道を辿っていくと、突然アテの巨木が目に入りました。
立て札によると、この二本のアテは藤原秀衡の三男和泉三郎忠衡が、文治5年(1189)に奥州平泉よりもって来たものとも、天正年間(1573~1592)泉家十九代の兵右衛門が東北地方から苗木を持参したともいわれているそうです。
アテの由来は在来説と渡来説の2つがあるそうですが、こちらは渡来説でいう元祖アテになるそうです。
樹高は30m、幹周は3,6mと4mという大きさ。
樹齢は450年とも700年ともいわれているそうです。
外から見ても頭が空に突き出ている二本のアテ。
ちなみにアテはヒノキ科アスナロ属アスナロの変種であるヒノキアスナロのこと。
能登の気候風土がアテを育てるのに適し「当った」ということで、
漢字の「档」をアテと読ませたともいわれているそうです。
そういう意味では渡来説があっているのか・・
特徴的なアテの枝葉、杉に比べ平べったい葉っぱをしています。
能登のアテの木がこの二本から始まったとすれば、我が家に使ったアテの木もこの木の子孫ということになるのか、、
期待せずに行ったものの思わぬ出会いがありました。
石川県のページにアテに関する情報がありました。
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