雨樋は設計前からずっとつけまいと思っていました。
奇麗に並んだ日本瓦の軒先を隠すなんとなく邪魔なものという位置づけでした。
そして、一枚一枚の瓦の谷間から垂れる雨だれも風情があっていいだろうと。
そんな思いがかなり強かったので、屋根ができた時も大工さん、板金屋さんに散々言われても「雨樋はつけません」と平然としていたのですが、今シーズン台風時期に何日も続いた大雨。
大雨の日に大工さんが現場に来て屋根を見てみろと嬉しそうに電話をかけてきました。
土砂降りの中現場に来てみると、瓦の間から滝のように水が一直線に下屋の屋根の上を叩き付けていました。
養生に屋根の上に貼っていた紙のボードは見る見るうちに穴があいていきます。
「3年もすれば下屋の屋根の塗装が剥げる」と板金やさんにとどめを刺され、雨樋をつける決心をしました。
明かりとりに屋根の一部に穴を開けていたのですが、そこの垂木も一本一本板金でガードすることに。
そしてつけるならばこれしかないと思っていた、タニタのガルバリウム鋼板の雨樋を付けました。
下からの見た目もスッキリ一直線!
色は敢えて金属色のシルバーです。
鋼板製なので頑丈かつ固定金具が上側についているので、下からの見た目がとてもシンプル。
集水器の形状も奇麗です。
これを付けたとたんに雨がピタリと降らなくなりました。
雨樋をつけると雨の日が待ち遠しくなるとは思いませんでした・・
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