建物の土台には、湿気にも強く防蟻性にも優れた能登ヒバ材を使用します。
建前の前にその土台に柿渋を塗りました。
柿渋とは渋柿の汁を圧搾したものを発酵、熟成させた液体で防水、防腐効果が期待できます。
土台は地面に近く雨がかりやシロアリも気になるところなのでその予防として行ないます。
柿渋の中でも匂いが少ないマイルドタイプというのを使用してみましたが、それでもなかなかの臭さ。
車の中と手の匂いは数日間とれませんでした。
柿渋の量が多いとムラになってしまうので布で拭き取りながらの作業です。
拭き取ったばかりでは色もそんなにつかず、これで効果があるのかとも思いますが、
暫く日の下で紫外線にあたっているとだんだんと色がついてきます。
拭き取りしてうっすらと茶色がかった土台。
こちらは一階の床を支える束達。
炎天下の中、なかなか気の長い作業です。
しかしこれから少なくとも数十年はお世話になるつもりの縁の下の部材達です。
今のうちにしっかりと手をかけて頑張ってもらおうと思います。
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