屋根は瓦と決めていました。黒瓦。
その理由は。
この家並み。
現在事務所&自宅を建設中の能登島曲町の風景。
この、黒瓦の家並みに心引かれていました。
曲に限らず、能登の美しい里山里海の風景には必ずこの黒瓦の家があります。
年月を経て、我が家もこの風景に馴染むような家に、という思いで、この土地で建てるからには瓦しか無いと思っていました。
大勢の職人さんがきて、一気に瓦屋根を葺いて行きます。
使用している瓦は、石川県の小松市で作られている『小松瓦』です。
小松瓦は両面釉薬が塗られ、丈夫で耐久性が高いのが特徴です。
昔は能登地方で『能登瓦』と呼ばれる瓦がたくさん生産されていたそうですが、残念ながら現在では残っていない様です。
熱や湿気がこもらないように、棟換気も取り付けました。
そして、鬼瓦も設置。
なるべくシンプルなものをということで、コチラになりました。
中国から伝わったお経の巻物がモチーフの"経の巻"という鬼瓦。
能登地方では割とスタンダードなものです。
瓦工事完了しました。
太陽の光があたると、黒さが一層増してすごくキレイなんです。
朝日と瓦屋根。
この瓦屋根、月明かりに照らされたときの神秘的な美しさと言ったらありません。
いずれ、ご紹介出来ると良いのですが。