2011年11月24日

天竜杉

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杉を見に、静岡は天竜の森に行ってまいりました。
天竜では建材となる杉を新月伐採、葉枯らし乾燥、天然乾燥、木材のトレーサビリティの徹底など、画期的な取り組みを天竜T.S.ドライシステム協同組合というところがしています。そのメンバーである榊原商店の榊原さんに連れられて、広い広い浜松市の天竜区(区と言えるのか?というような田舎でしたが・・)を案内していただきました。

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ワイヤーを張って間伐材をを運び出すところ。
間伐材といっても樹齢3,40年の杉の木は立派な材料です。

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葉枯らし乾燥を終え、山から運び出してきた丸太を並べて天然乾燥をしているところです。

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榊原さんと丸太に登って遊ぶ息子。
榊原さんも面白がってこの後どんどん高いところへ連れていっていました。

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含水率を計って見せていただくと、辺材でも60%まで下がっています。
切り出した直後は200%くらいあるそうです。
この後製材してさらに乾燥させることで20%近くまで落として出荷しています。

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さて、この年輪の間にある黒い痕は何でしょう。
実はこれ何年も前に枝打ちした後に杉が自分でその傷を皮で覆って治した跡だそうです。
何年かに一度枝打ちをして手入れすることで、製材した時に節が見えない綺麗な材にすることができるのだそうです。

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そして、とても興味深かったのがこちら。
新月に伐採した材と満月に伐採した材。満月の方は割れてしまっています。月の満ち欠けの影響を受けて木の中の成分が違うのではないかという研究がされているそうです。新月に伐採した方はカビもつきにくく、風化もおこりづらいという実験結果があるそうです。そして昔の日本人はそれを知っていて、木や竹も必ず新月の時期に切っていたということ。
稲なども虫が付きづらかったり、味にも影響があるというから驚きです。 

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場所を移動して、森に囲まれた中にある製材所。
整然と材が並び、すべてにバーコードが貼られているのが印象的でした。

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丸太を一気に角材にしてしまう2連のバンドソー。

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プレーナー加工された桧の4寸の柱材。
見た目も本当に綺麗ですが、匂いがまたいいのです。

今、日本の山には木があるにもかかわらず、コストが合わないがために手入れがなされず放置されている山が本当に多いと聞きます。外国から入ってくる安い材に合わせて、国内の材の値段を落とすために手間を省かれ、なおかつそれでも金額が合わずに木を伐ることもできなくなってきているというのが実情だそうです。
手入れをすることで保たれる美しい景色を残すためにも是非とも天然乾燥した日本の木を使いたいところです。


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ところで浜松といえばやっぱり鰻でした。
また鰻を食べに、次回は杉の伐採ツアーに参加しようと思ったのでした。




木とつきあう智恵
エルヴィン トーマ (著)



2011年11月 7日

森の窓

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木製サッシを作るメーカー森の窓に行ってきました。
場所は宝達志水町の山の中、先日の金森鉄工さんといい、近場でも面白い会社がいろいろあるものです。

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森の窓では30年前からヨーロッパ方式のガスケットを使った本格的な木製サッシを製作しているそうです。こちらはノルウェーでよく見られる横辷り反転窓、目的に会わせた換気ができ、掃除やメンテナンスも容易に行えるそうです。

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驚いたのは材料に地元の能登ヒバを採用していること、地元の原木市場で丸太を買い付け、提携する製材所で加工しているそうです。能登ヒバはかなり暴れる木なのですが、一度板に挽いたものを集成化して枠材に加工することで歪みを抑え、能登ヒバの強みである素材が堅くて水に強いということを活かしているのだそうです。
ほとんどが自社で加工しているため、寸法はほぼオーダーメイド。
またしても採算がとれるのかと勝手な心配をしてしまう・・

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ドイツから輸入したという、木屑を圧縮して固形燃料にする機械。
缶詰の形の燃料がコロコロでてきています。
面白いものは何でも採用するという社長の姿勢が見て取れます。
ちなみにサッシの金具等もドイツ製や北欧製を採用しているそうです。


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工場の後、改築中の自宅まで詳しく案内して頂いた山本社長。
お宅は築300年は超えて建つ民家にお住まいでした。
なぜ能登からヨーロッパの窓に目を向けてそれを作ろうとしたのか、は聞きそびれてしまいましたが・・。



2011年11月 6日

金森鉄工

志賀町の富来にある鉄工所、金森鉄工に行ってきました。
お目当てはオーダーメイドできるという薪ストーブです。
製作途中のストーブも見せて頂きました。

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ここは鉄工所ということで、鉄板をレーザーで切断し、溶接とボルトで接合して製作された薪ストーブを製作しています。
鋳物で作られた薪ストーブとはまた印象が違いますね。
やはり鋳物よりも鉄板の方が材質的には安定して耐久性はありそうです。

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オーブンも備えたクッキングストーブ。
金森さんは何度も試作を繰り返して、燃焼性能を改良したそうです。
3次燃焼室まで作られていました。

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細部の部品まですべてカスタムメイド。
こんな作り方をしていて採算が合うのだろうか・・と心配になってしまいます。
でも採算を考えないからこそいいものができるんです。
さてどんなストーブをつくろうかしら。


2011年11月 4日

中島菜

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中島菜の季節がやってまいりました。
ここ能登に移り住む前は知らなかったこの中島菜。能登野菜に認定されているそうです。
おひたしや野菜炒めに使われていて、食べるとちょっと(かなり)苦い、なかなかキツい野菜です。
でも結構やみつきになってしまう。
知り合いの農家、中島アグリの松田さんがこれを乾燥させて粉にしたものを作っています。
これも結構使える調味料です。卵焼き、パスタにいれるのがうちでは定番。
生の中島菜が近くで手に入らない方は是非お試しください。

中島菜粉末



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