私の個人主義 (講談社学術文庫 271) (文庫)
大正3年11月25日、夏目漱石が学習院大学で行った講演会で話した内容と他4つの講演を収録。初めて読んだ漱石の講演集です。
晩年の漱石の根本思想といえる、近代個人主義の考え方も非常に興味深いけれど、
以前茂木健一郎氏が「坊ちゃん」を評して漱石の自己批評性のすごさを解説していたが、それが漱石自身の語り口で読むことができたと思える一冊でした。
大学を出て教師となり、中学、高校、大学と教え英国へ留学する過程の心境を語る言葉に漱石の人間性が伺える。
トラックバックURL: http://www.notodesign.jp/mt5/mt-tb.cgi/341
コメントする