2010年4月12日

イームズ入門


イームズ入門
チャールズ&レイ・イームズのデザイン原風景



20世紀を代表するデザイナー、チャールズ&レイ・イームズの伝記。
彼等が膨大な数の写真や映像作品を制作していたことを初めて知った。
いつ見たのか記憶が定かでないけれど、確か10代の半ばに見たショートフィルム、「Powers of Ten」を見た時には自分の世界が一気に広がるような感覚を覚え、衝撃を受けた記憶がある。それがイームズによって作られた物だともこの本を見て初めて知った。

積層合板による一連の家具が生み出される軌跡も興味深い。彼等が自作していた、合板を成形させるための電線を埋め込んで作った石膏の型、座面と背もたれを一体で成形するための試行錯誤を何年も繰り返した後に製品化された合板ラウンジチェアは、結局当初の目的である合板の一体シェルを達成することはできずに商品化されたが、イームズはそのプロセスを重要視し、成形合板の「正直な」使い方を見つけたことが重要だとしている。

チャールズの孫の著者が、イームズ夫妻を知る多くの人にインタヴューして著した本。
イームズを知るには格好の一冊です。



パワーズ オブ テン
宇宙・人間・素粒子をめぐる大きさの旅 (単行本)



そして2009年にアメリカ自然科学博物館がNASAとの協力で作った映像「The Known Universe」、

こちらはまさにPowers of Tenの進化版、最新の映像技術で作られておりフルスクリーンで見るとまさに宇宙に漂っている感じがします。
これを是非今はやりの3D映像で見たいです・・


known_universe.jpg


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コメント(1)

Hello! I'd just like to give a huge thumbs up for this great piece you've got here. I will be coming back for more before long. Cheers.

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