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輪島三井の山奥にある紙漉き工房を訪れました。
太鼓橋を渡った向こうにあるのがその工房。

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橋のたもとには穫りたてのかぶが置かれていました。

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中では遠見さん親子が黙々と紙漉きをしていました。

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漉いた紙を乾かす特注の壁。

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下から薪をくべて鉄板を温めています。

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貼付けられた和紙

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さまざまな和紙。
田の土を漉き込んだもの、輪島塗の下地に使われる"地の粉"珪藻土を漉き込んだもの、
能登の杉やヒバの皮を漉き込んだもの等々。
どれも自然の色がとても優しい風合いをしています。
和室の壁紙をどれにしようか・・と悩みます。

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大胆に季節の植物を漉き込んだ和紙が貼られた遠見さんの部屋。

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小さい四畳半の和室の壁は能登の和紙を貼ることにしました。
能登仁行和紙の遠見さんにこの日は朝から来て頂きました。
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仕事がし易いように持ってきた道具を並べて、
和室の中は遠見さんの空間に早変わり。
みていると非常に丁寧で着実な手さばきです。
まず和紙をちょうどいい大きさに水で濡らしながら手でちぎります。
これをカッター等で切ってしまうとまっすぐに切れすぎて和紙の風合いが損なわれてしまうとか。
あとは紙全面にしっかりとノリを塗って決められたレイアウトで紙を貼っていきます。
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単純な作業ですが、丁寧さと根気を要します。
僅か四畳半の広さの壁3面と天井1面を貼るのに、
朝から始めて終わったのは夜の7時過ぎ、
途中お昼ご飯をお誘いしたのですが、遠見さんは別に食べなくても大丈夫と、
ずっと作業してらっしゃいました。
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見事貼られた能登仁行和紙、
この紙は珪藻土を漉き込んだ紙でよくみると土の塊が所々に見られます。
縁が一定の幅、重ねて貼られていて和紙ならではの風合いです。