呼吸する素材を使う
アテイエの内壁は左官仕上げを施しています。
材料は九州のシラス台地で有名な、火山活動で噴出し、堆積したマグマを材料にしたシラス壁というものです。
そのシラスは非常に細かい微粒子で、無数の空洞が空いた多孔質構造になっており、
高い吸放湿機能と空気清浄機能を持っています。
熟練の左官職人が一枚づつ丁寧に且つ素早く壁を塗っていくことで、呼吸する壁ができあがります。
アテイエの内部は真壁と呼ばれる柱と梁を露わにする真壁仕上げとなっています。
柱、梁、床、壁、天井、全て調温湿機能を持った天然素材でつくられいるので、
夏の湿気の多い時には水分を吸い込み、乾燥し湿気が少ない時には水分を吐き出してくれます。
見た目にも優しい材料である木と土は、多孔質という性質上熱を伝えづらい素材なので、
放射熱によって体温を奪われることがなく、体感として「温もり」を感じられる、
敏感な人の肌にとっても優しい素材であるとも言えるのです。
自然素材なので最後には土に帰る素材として、地球環境に対して低負荷であるということも重要と考えます。