4/17 種まき

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4月7日の水漬けから10日、水温14度として140度日でまばらに種籾がハト胸状態になっているので種まきに入る。

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手動播種機を使っての種まき。
幅290mm、長さ590mmの板に20x82=1640個(粒)の穴が空いた板。

苗箱10枚で16400本の苗が育つ。
30cm間隔で一本植え、一坪に36本。
一反(300坪)の田んぼでは10800本の苗が必要になる。

手動播種機DSC01294.jpg

種籾をひとつかみ入れて播種機を前後に揺する、無数の穴に種籾が一粒一粒納まるようになっている。

手動播種機DSC01292.jpg

洗濯機での脱水を忘れ、水分過多。転がりがスムーズではない。

全ての穴に入れた種を集めて重さを測ってみる。

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コシヒカリの種籾1640粒の重さは56g。
一粒約0.034g。
コシヒカリの千粒重は22gなので、水分で倍くらいに重量が増している。
手動播種機は40g撒きと聞いていたが、コシヒカリは大分重い。
容量は75ccほど。

手動播種機DSC01300.jpg

レバーを引くと下に置いた苗箱の土の上に種籾が落ちる仕組み。
想像していたほど均一には蒔かれない・・

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保育園から帰ってきて邪魔をする長男。

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前の庭に苗箱を並べる

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近くの竹林で採った細い竹を地面に刺して骨組みにする

ミニハウスDSC01326.jpg

ビニールをかけて簡易ハウスの完成



4/16 畦作り

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山側に新たに作っている畦のおかげで上から浸み出している水を防いでいるのが分かる。
奥の畦がまだできていないのでそこを作りつつ、田んぼの不陸も意識してなるべく高いところの土を低いところへ運び水平に近づけたい。

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畦の高さは目標30cm・・

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2時間の作業後、ひとまず繋がった畦、手前からは少しづつ水を入れておく。

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一足先に顔を出している雑草。



4/7 種モミ準備

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今年はいよいよ自力で種モミの準備からのスタートです。

種籾DSC01114.jpg

まずは種モミを塩水選と言って、塩水につけて浮いてくる軽い種を除外し、より中身の詰まった優良な種を選びます。
水に塩を溶かし比重1.15の塩水を作りました。
卵を浮かべると横になって浮かびます。

浮く卵DSC01116.jpg

塩水選別DSC01121.jpg

そこに1キロの種モミをざざっと入れて浮いてくる種はすくい取ります。
シンガレセンチュウ、いもち病、もみがれ細菌病、ばか苗病など、病害虫侵された種籾は稔実が十分ではないので、この塩水選によって選別でき、この後の温湯消毒もすることで農薬による消毒よりも確実だということです。

塩水選別DSC01126.jpg

塩水選で見た目1/4~1/3の種モミが取り除かれました。

赤外線温度計DSC01128.jpg

塩水選後はすぐに温湯消毒に入ります。
60度の温水に5~10分間つけます。
我が家の薪ボイラーで沸かしたお湯からでてくるお風呂の湯温がちょうど60度設定でした。

温水消毒DSC01129.jpg

そして、そして、10分の消毒の後は水に浸けます。

赤外線温度計DSC01132.jpg

外水栓から出てくる井戸水の温度は14度。
水につけることで発芽抑制物質のアブシジン酸が溶けて流れ発芽の準備ができるそうです。
稲は日割りの積算温度が100℃で発芽するということなので約1週間で発芽する予定です。

赤外線温度計DSC01134.jpg

酸素を送り込むためにチョロチョロと水を落とし、
ときどき水を替えてみます。
さてうまく発芽させることができるでしょうか・・



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今年もいよいよ田んぼの季節が始まりました。

イノシシに壊された田んぼの畦_DSC01069.jpg

昨年イノシシに無残にも壊された田んぼの畦、今年はイノシシとの戦いにもなりそうです・・

田んぼの畔作り_IMG_8458.jpg

台風の時に畦が決壊することもあったので今年は水路を広げつつ、畦の幅も厚くし、高さもなるべく高く盛っていきます。
畦を高くすることで水をたくさん貯めることができ、苗を深水で育てることができます。

参考にしている本「良食味・多収の豪快イネつくり」によれば、深水(水中栽培)の効果は

1. 初期の寒さ、風からイナ体を守り、消耗を少なくする「梅雨までは稲に水の着物を着せて育てろ」と昔から言われている
2. 地温の日較差が少なく、特に夜の地温が安定する
3. 根の身長がよく、吸肥力が大きくなる
4. 分けつはゆっくりとなり太茎になりやすい
5. 還元状態が安定し地温も高いことから、リン酸やケイ酸の肥効があがる。特にク溶性リン酸の肥効が期待できる
6. 浅水に比べて水からのケイ酸の供給が増大できる
7. 有効茎歩合を高めることができる
8. 障害型冷害を克服できる
9. 除草剤の効果があがり雑草を抑制する
10. 水によって植物伸長ホルモン、抑制ホルモンの高利用ができる
11. 生ワラ鋤き込みのガス害がでない

だそうです・・

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隣の田んぼとの境は、畦から山の冷たい水が絶えず染み出してきていて、去年の苗の生育が悪かったので思い切ってこちら側も水路にして内側に畦を作りました。
田んぼの面積はかなり減りますが、田んぼの中の水量を調節できるようにすることで思い通りの田んぼ作りができるようになればと。

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帰り道、のて農の畑前を通ると、遠くに立山が夕日に照らされているのが見えました。


9/28, 29 稲刈り

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いよいよ稲刈り。
借りるはずだったバインダーが故障して使えなくなったので例年通り手刈りです。
友人家族が手伝いにきてくれました。

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水はけの良い谷側は地面が乾いていて刈りやすかったです。

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藁での縛り方もやればやるほど慣れてきました。
子供達は勝手に遊んでいます。

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お兄ちゃんとお姉ちゃんが稲を運ぶお手伝い。
ちょっとづつ戦力になってきたのかな・・
下の子達は邪魔にしかなりません。

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今回はハザを掛けるフレームをウッドデッキ材の余りで作ってそこに竹を渡して稲をかけました。

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一方山側、こちらはひどい状況でした。
イノシシに踏み荒らされて稲が土にまみれています。
イノシシが入ったところは匂いがついてしまい、お米も食べられないくらいのひどい匂いだそうです。機械で刈ると他の稲にも匂いがうつってしまうくらいひどい事になるそうなのですが、その場では匂いは分かりませんでした。
しかし念のためイノシシが入っていそうなところは全て刈り取るのをやめました。
全体の4分の1から3分の1くらいは刈れませんでした・・

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大きい足跡(左上)と小さい足跡(真ん中)。
ウリボウの足跡はハート型で可愛いのですが・・

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稲の株はとっても立派に育っていました。
茎は30~40本くらいに分ゲツしています。
今回は手植えで1本づつ植えていったので、1本(籾一粒)が30本になったとしたら、
一本につき100粒の米ができるとすると3000粒!
お米1粒から約ごはん一杯分という事になるのでしょうか!?

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稲刈り2日目は事務所のメンバーで作業です。

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稲の束をくるっとまわして縛ります。

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ハザ掛けは中の風の通りも考えて当初の4列から3列に変更。
約3メートルのハザ掛けが24本分+両端の余剰分。
3メートルに約30束、一束約5株とすると2880株。
イノシシのせいで刈り取る稲が大分減ったので、全体では5000株くらいだったでしょうか。

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ハザ掛けの様子。

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含水率は19%前後(18.9の9が消えていますが)、晴天が続いていたのでかなり乾いています。
ここから15%まで落としてから脱穀します。

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台風が心配の種ですが。
なんとか稲刈りは無事終了です。

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