能登デザイン室では、
2/8〜23の期間に開催している「シラス壁全国一斉見学会」に参加しております。
能登デザイン室の事務所兼住宅である「アテイエ」をシラス壁に興味のある方に見学して頂ける期間となっております。
興味のある方は是非ご予約の上お越し下さい。

シラス壁全国一斉見学会の詳細について

アテイエについて


アテイエでは、1F、2Fの内壁に中霧島壁を採用しております。

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2014年1月15日

薪ストーブ

12月初旬、薪ストーブがやって来ました。

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リビングに設けておいた薪ストーブのスペース。
背面は壁を二重にし、床面は炭入りの土間コンクリートを打設してあります。

薪ストーブは志賀町の富来にある金森ストーブ製。
初めて、金森ストーブを知ったとき、能登製の薪ストーブがあると心躍った事を覚えています。
それから数度、金森ストーブさんを訪れさせて頂きました。

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ストーブには煙突が大切。
今回は、工事中に自分で設置しました。

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薪ストーブに欠かせないのが薪達。
建物の北面にある下屋に薪置き場を作りました。

炎がもたらす温かさはもちろんのこと、この薪ストーブのおかげで家中温かく過ごしております。

また、上段がオーブンとして使えるので、冬はオーブン料理の楽しみも。
こちらはまたブログにてご紹介させて頂けたらと思います。

薪ストーブに続き、次回は薪ボイラーのご紹介をと。

2014年1月 9日

建前、上棟

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本格的な雪が降る前にと、建前を前倒しで行ないました。
大工小屋で刻まれて出番を待っていた材料が次々と現場に運び込まれます。

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みぞれまじりの小雨が降る中の作業、それでも北陸の大工さん達は慣れたもの、
カッパを着て着々と仕事をこなしていきます。

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木組みで固定する梁は、地面で横に倒した柱になるべく先に組んでしまいます。
その組んだフレームをクレーンで持ち上げて建てていきます。
「アテイエ」で勘を取り戻した大工さん達の動きは淀みありませんでした。


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そしてこちらはいよいよ工房の真ん中にかかるメインの梁、
幅5寸はある能登ヒバの太鼓梁の下端は名栗仕上げが施されています。

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この梁はクレーンで吊って足場の上で組上げます。

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クレーンの運転手と大工さんの呼吸も素晴らしいです。

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5寸の柱が細く感じる立派な梁の完成です。

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施主さんが現場に張ってくれたテントで暫し休憩。
ストーブの暖かさが身にしみました。

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束の間の晴れ間にも太陽の暖かさとありがたさを感じる北陸の冬。

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お昼ご飯。
近くの施主さんの家に移動して、大工さん、現場監督、皆で食事を頂きました。

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そして無事上棟!
一気に建物の構造が出来上がり、構想が現実になった瞬間です。





2013年12月31日

手形

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12月、北陸のいつもの曇天が続く中、無事基礎コンクリートの打設を終えました。

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基礎ができあがると実際の建物の広さがぐっとリアルに感じられます。
それでも壁がなく周囲の自然との対比で通常であれば狭く感じられるのが常なのですが、、
今回はそうでもありませんでした。

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今回は施主さんの希望により打設後、コンクリートが柔らかいうちにご夫婦の手形を残すことにしました。
黄色いビーズが輝いています。
手でモノを作り出す職人のお二人にとって、この手形の上でこれから先、日々の仕事を行なっていくことは特別な意味をもってくるように思えました。それにふさわしい場所になるよう、建築も丁寧に進めていきたいと思います。





2013年12月15日

障子一枚の安らぎ


blogを読んで頂いている方はうすうすお気づきだとは思いますが、
自宅兼事務所の建設も11月末頃にはほぼ終了しており、私達家族も雪が降る前にと入居も済ませ、日々の生活と仕事も徐々にならし運転中です。

まだ終了していない工事は建具工事と家具工事、職人の皆さんは消費税増税の影響か秋頃から仕事が増えているらしく、この年末は超多忙なのだとか、そんな忙しい中、今日は建具屋さんの田村さんが一階の掃き出し窓につける障子を持ってきてくれました。田村さんは有名な建具の産地、田鶴浜で建具屋を営む職人さんです。

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建具も家具もそうですが、図面のとおりに作ればおしまいという仕事ではありません。
建具を取り付ける枠(鴨居や敷居や柱)は完全な四角形ではなく往々にして微妙に平行四辺形だったり、高さも右と左とで違っていたりします。腕のいい大工さんでもそうなるのはある意味仕方のないことで、後は建具屋さんの手に委ねられるのです。
建具屋さんは現場で枠の状態を見て、建具の高さを鉋で削って調整し、建具を閉じた時には柱に寸分の隙間もできないように微妙な調整をします。こちらが見てピッタリ閉じていると思っても職人さんにしか分からない閉じ具合があるようです。

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この掃き出し窓、実はかなりオープンな窓で道路にも斜めに面していて、人通りがほとんどないとはいえ人目が気になる場所ではありました。お隣はかなり遠くにはなりますが一応視線が通る位置にありました。

この家に住みだしてから3週間、実は体調があまり優れません。
最初は子供の風邪をもらったかと思っていたのですが、寝ても微熱がとれず、かといってずっと寝込むわけでもなく、極力自然素材を使っている家でシックハウスでは笑い話にもなりません。
ある人からは家を建て終わると皆緊張が緩んでそういう状態になるとも言われました。まだ完全に終わったわけではありませんが、移り住んだことでずっと気を引き締めていた意識のたがが外れて疲れが体に来たのかもしれません。

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そんな体が脆弱な状態の時に障子が2枚入りました。
ここ3週間、窓を背に座っていた場所に腰を下ろすと体が芯から温かくなるのを感じました。
二重サッシとはいえ、窓と体の間に一枚の紙が入ることで放射冷却を感じなくなったということもあるのでしょう。
人が通らないとはいえ道路からの視線を僅かに気にして生活していた意識していなかった神経が僅かに緩んだのも感じたように思います。
これだけ薄い紙の存在に体が守られているという思いを持てたのはこれが初めてでした。
同時にこの障子一枚を入れるか入れないかという選択が家に快適に住みたいという人にとっては非常に重要な要素だということにも気づきました。

おそらく全てが完成してから住み始めていたのでは紙一枚があることとないことの違いには気づけていなかったことでしょう。
そんな一見しては分からないこと、体で意識できないことまでも、家というものはひとたび出来上がってしまえば様々な影響を善かれ悪しかれ住んでいる人の意識や体に影響を与え続けているのだと思います。場所、空間の大きさ、素材、光、色、匂い、空気の流れ、温度、湿度等から身近なものの使い勝手等々まで様々なレベルで・・
そういうものになるべく耳を澄ませ、住まい手が安らげるような家づくりができたらと思いました。

次回は薪ストーブのことなどなど。




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