我が家にも一応小さい4畳半の和室を作りました。
そこに敷く畳を自分達の田んぼの稲藁で作ろうと、刈った稲藁の束を倉庫に乾燥させておいたのですが、
設計が進まずに倉庫には2年分の稲藁がたまり、3年目にしてようやく念願の畳制作です。
七尾市鵜浦町にある松本製畳さんに相談したところ、
藁持ち込みという我がままも快く了解して頂けました。
県内でも藁床を作れる機械があるところは少なくなってしまったということです。
今回は畳の芯になる畳床(たたみどこ)を作ります。
畳はご存知、表(おもて)と床(とこ)それと縁(へり)からできていますが、
どれも簡略化され品質は落ちる一方。
床の主流はスタイロフォームの芯を木質ボードで挟んだものだそうです。
少し品質のいいものはスタイロの芯を藁で挟んだもの。
昔ながらのオール藁の床はほとんど制作していないらしく、
事務員の方達も珍しがって見に来ていました。
ベルトコンベアの上で藁を縦横5層に敷き詰めていきます。
二層並べた後に機械で細切れにした藁も撒いて密度を高めます。
藁の並べ方チェック。
掛けてある藁の乾燥も十分そう・・。
均一な厚さになるように並べます。
機械でもう一列重ねられた稲藁、
この時点で厚みは約30センチ、これを5センチの厚みまで圧縮します。
圧縮した藁を機械が一気に縫い上げていきます。
両端には角の補強のためゴザが一緒に縫い込まれます。
縫い上げると同時に側面の幅を決めて余分を切り落としていきます。
長さ方向も機械が自動で寸法を出しカットします。
年代物の機械なのになかなか優秀です。
これ一枚で30キロの重さ。
圧縮された藁の断面、藁床の畳は弾力があって座り心地もいいそうです。
次回は表(おもて)です。