DSC01070.jpg

今年もいよいよ田んぼの季節が始まりました。

イノシシに壊された田んぼの畦_DSC01069.jpg

昨年イノシシに無残にも壊された田んぼの畦、今年はイノシシとの戦いにもなりそうです・・

田んぼの畔作り_IMG_8458.jpg

台風の時に畦が決壊することもあったので今年は水路を広げつつ、畦の幅も厚くし、高さもなるべく高く盛っていきます。
畦を高くすることで水をたくさん貯めることができ、苗を深水で育てることができます。

参考にしている本「良食味・多収の豪快イネつくり」によれば、深水(水中栽培)の効果は

1. 初期の寒さ、風からイナ体を守り、消耗を少なくする「梅雨までは稲に水の着物を着せて育てろ」と昔から言われている
2. 地温の日較差が少なく、特に夜の地温が安定する
3. 根の身長がよく、吸肥力が大きくなる
4. 分けつはゆっくりとなり太茎になりやすい
5. 還元状態が安定し地温も高いことから、リン酸やケイ酸の肥効があがる。特にク溶性リン酸の肥効が期待できる
6. 浅水に比べて水からのケイ酸の供給が増大できる
7. 有効茎歩合を高めることができる
8. 障害型冷害を克服できる
9. 除草剤の効果があがり雑草を抑制する
10. 水によって植物伸長ホルモン、抑制ホルモンの高利用ができる
11. 生ワラ鋤き込みのガス害がでない

だそうです・・

IMG_8459.jpg

隣の田んぼとの境は、畦から山の冷たい水が絶えず染み出してきていて、去年の苗の生育が悪かったので思い切ってこちら側も水路にして内側に畦を作りました。
田んぼの面積はかなり減りますが、田んぼの中の水量を調節できるようにすることで思い通りの田んぼ作りができるようになればと。

IMG_8460.jpg

帰り道、のて農の畑前を通ると、遠くに立山が夕日に照らされているのが見えました。


縄文真脇遺跡

能登町にある真脇遺跡でホゾ加工がされた約3000年前の角材が発見されたそうです。
今までこうした加工技術は鉄製工具が伝わった弥生時代以降に発達したと言われていましたが、
この発見によりその技術が縄文期にも既にあったということを示す貴重な資料です。
しかもその材がアテ(ヒノキアスナロ、能登ヒバ)とのこと、
以前のブログにも書きましたが、

http://www.notodesign.jp/blog/2014/04/post-198.html

アテは天正年間に東北から苗木を運んで持ってきたのが始まりという言い伝えがあるようですが、
今回の発見が事実であれば縄文期から能登にアテが生息していたか、
もしくは外から持ってきて既に使用していたことになります。

この3000年前のアテの角材を見てみたくて、早速真脇遺跡に行ってきました。

縄文真脇遺跡

真脇遺跡に到着すると、まさに角材を掘り出し作業中とのこと
すごいタイミングで土中から掘り出して保護するところを間近で見ることができました。

縄文真脇遺跡 ホゾ

縄文真脇遺跡 ホゾ

縄文真脇遺跡 ホゾ

3000年前のものとは思えない、形がしっかりと残っています。
この角材の発見は、大工技術のルーツも再考させられる機会になるのではないでしょうか。

縄文真脇遺跡

環状木柱列(ウッドサークル)の復元も圧巻でした。

真脇遺跡
http://www.mawakiiseki.jp/index.html



2014年10月25日

薪ストーブの煙突掃除

DSC_8438.jpg

気づくと肌寒さを感じることが多い今日この頃、
そろそろ薪ストーブの季節が近づいてきました。

しかし煙突は去年のまま。
掃除をしていなかったので慌てて煙突掃除を敢行しました。

ちなみに煙突掃除はシーズン前にした方がよいと聞きました。
シーズン直後にすると暖かい季節のうちに鳥が巣を作っていたりすることがあるのだとか・・

DSC_8444.jpg

薪ストーブ上のL字煙突をそーっと外して、
外に持っていき専用ブラシでススを落とします。

DSC_8436.jpg

壁を貫く煙突の穴。
さすが断熱二重煙突、ワンシーズン使ってもススはあまりついていません。

一昨年までのシングル煙突の時は一ヶ月に一度煙突掃除を行っていました。

DSC_8441.jpg

外側の曲がりくねった煙突。

DSC_8443.jpg

ワイヤーの先につけたブラシを下から突き上げて煙突の先まで掃除します。

DSC_8447.jpg

煙突の下にビニール袋を被せてススを受けます。

DSC_8446.jpg

袋に軽く一杯分のスス。
想像より遥かに少ない量のススでした。

さて、これで準備万端。
寒さも俄然待ち遠しくなってきます。

2014年10月10日

アテイエブック

能登デザイン室は、能登の木である「アテ」を至る所に使って建てた建物です。

ということで、「アテイエ」と名付けました。

そのアテイエのことや、私達の考え方を知ってもらう様、「アテイエ」ブックを製作致しました。

DSC_8038.jpg

DSC_8041.jpg

10月10日〜14日に開催しています「アテイエOPEN HOUSE」にて配布致します。また、ご希望の方には郵送も致しますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

2014年9月29日

9/28, 29 稲刈り

DSC_7814.jpg

いよいよ稲刈り。
借りるはずだったバインダーが故障して使えなくなったので例年通り手刈りです。
友人家族が手伝いにきてくれました。

DSC_7848.jpg

水はけの良い谷側は地面が乾いていて刈りやすかったです。

DSC_7812.jpg

藁での縛り方もやればやるほど慣れてきました。
子供達は勝手に遊んでいます。

DSC_7834.jpg

お兄ちゃんとお姉ちゃんが稲を運ぶお手伝い。
ちょっとづつ戦力になってきたのかな・・
下の子達は邪魔にしかなりません。

DSC_7820.jpg

今回はハザを掛けるフレームをウッドデッキ材の余りで作ってそこに竹を渡して稲をかけました。

DSC_7843.jpg

一方山側、こちらはひどい状況でした。
イノシシに踏み荒らされて稲が土にまみれています。
イノシシが入ったところは匂いがついてしまい、お米も食べられないくらいのひどい匂いだそうです。機械で刈ると他の稲にも匂いがうつってしまうくらいひどい事になるそうなのですが、その場では匂いは分かりませんでした。
しかし念のためイノシシが入っていそうなところは全て刈り取るのをやめました。
全体の4分の1から3分の1くらいは刈れませんでした・・

DSC_7859.jpg

大きい足跡(左上)と小さい足跡(真ん中)。
ウリボウの足跡はハート型で可愛いのですが・・

DSC_7850.jpg

稲の株はとっても立派に育っていました。
茎は30~40本くらいに分ゲツしています。
今回は手植えで1本づつ植えていったので、1本(籾一粒)が30本になったとしたら、
一本につき100粒の米ができるとすると3000粒!
お米1粒から約ごはん一杯分という事になるのでしょうか!?

DSC_7851.jpg

稲刈り2日目は事務所のメンバーで作業です。

DSC_7871.jpg

稲の束をくるっとまわして縛ります。

DSC_7857.jpg

ハザ掛けは中の風の通りも考えて当初の4列から3列に変更。
約3メートルのハザ掛けが24本分+両端の余剰分。
3メートルに約30束、一束約5株とすると2880株。
イノシシのせいで刈り取る稲が大分減ったので、全体では5000株くらいだったでしょうか。

DSC_7879.jpg

ハザ掛けの様子。

DSC_7888.jpg

含水率は19%前後(18.9の9が消えていますが)、晴天が続いていたのでかなり乾いています。
ここから15%まで落としてから脱穀します。

DSC_7892.jpg

台風が心配の種ですが。
なんとか稲刈りは無事終了です。

1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11