2014年10月25日

薪ストーブの煙突掃除

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気づくと肌寒さを感じることが多い今日この頃、
そろそろ薪ストーブの季節が近づいてきました。

しかし煙突は去年のまま。
掃除をしていなかったので慌てて煙突掃除を敢行しました。

ちなみに煙突掃除はシーズン前にした方がよいと聞きました。
シーズン直後にすると暖かい季節のうちに鳥が巣を作っていたりすることがあるのだとか・・

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薪ストーブ上のL字煙突をそーっと外して、
外に持っていき専用ブラシでススを落とします。

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壁を貫く煙突の穴。
さすが断熱二重煙突、ワンシーズン使ってもススはあまりついていません。

一昨年までのシングル煙突の時は一ヶ月に一度煙突掃除を行っていました。

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外側の曲がりくねった煙突。

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ワイヤーの先につけたブラシを下から突き上げて煙突の先まで掃除します。

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煙突の下にビニール袋を被せてススを受けます。

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袋に軽く一杯分のスス。
想像より遥かに少ない量のススでした。

さて、これで準備万端。
寒さも俄然待ち遠しくなってきます。

能登デザイン室では、
2/8〜23の期間に開催している「シラス壁全国一斉見学会」に参加しております。
能登デザイン室の事務所兼住宅である「アテイエ」をシラス壁に興味のある方に見学して頂ける期間となっております。
興味のある方は是非ご予約の上お越し下さい。

シラス壁全国一斉見学会の詳細について

アテイエについて


アテイエでは、1F、2Fの内壁に中霧島壁を採用しております。

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2013年8月20日

50年のキャリア

うちの現場は大体3人の大工さんが同時進行で作業している。
大体というのはたまに棟梁に別の仕事が舞い込むと、棟梁の采配で急ぎの現場に大工さんを廻されたり、逆にこちらの現場で手が必要な時は他の大工さんが助っ人に入るという仕組み、棟梁を中心とした大工さん達の仕事のネットワークの仕組みもとてもよくできている。ただやり取りするうちに気楽な施主だと思われたのか、最近は現場の大工さんが少ない日が多い。

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二階担当の丸山さん、3人の中では若手(?)らしいがとても落ち着いた仕事ぶりで天井の板をとても奇麗に納めて頂いた。

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一階はベテランのお二方。
新藤さん(上)と高田さん(下)は一つ違いの長〜い付き合い。
既にこの道50年のキャリア、僕が手間を考えずに描いた細かいディテールでもできないとは決して言わず、なんでも作ってくれる。50年のキャリアなんて言わなきゃよかったとぼやきがたまに聞こえてくるは聞こえないふり。

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この大工さん達からは今回の現場で教わることが本当に多い。
何しろこちらのキャリアは数年、大工さんにしてみればほぼ初心者が描いた図面をもとに作っているので実際に作る段階になればその都度打ち合わせ、修正ということになる。

大工が一番気にしているのが木と木、部材と部材の納まり、その見え方、持たせ方だという事も今回気づいた。それも図面上での納まり方ではなく、実際の木をどうやって納めるのかという事、ビスをどこからどこにうち接合部は突き付けなのか、チリを付けるのか、目透かしをつくるのか。それらの納まりというものに細心の注意を払う。図面上では接合部に線と線がぶつかればそこももちろん一本の線にしかならないはずなのだが、実際の木ではそうはならない、そこでは必ずどちらかの木が勝って段差ができる、木も乾燥すれば透く、じゃあその上でどう見せるのかというところが大工の目なのだ。
それにようやく気づいてきたこのすでに終盤、大工さん達の現場でのアドバイスのお陰で何とか大きな失敗はないものの、心残る箇所は後からよけいに出てきている。

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午前と午後に一度づつある、一服の時間。
「おい、いっぷくやぞ!」と声がかかる。



2013年7月 8日

羊さんの断熱材

断熱材には「ウールブレス」を使用しています。
羊でできた断熱材。
ウールブレスは優れた断熱効果があるのはもちろんのこと、調湿性があるため耐久性が高く、木の家との相性は抜群です。
防虫効果も高く、防火、防音とどれをとっても優れています。

袋にギュッとはいっていますが、取り出すとかなり広がります。

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今回は、床、壁、天井共にウールブレスを使用致します。

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床下は大引間、根太間にそれぞれ100mm、60mmのウールブレスを。

自然素材なので手で触れることも出来、施工性も簡単。快適です。

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木と木の間には、ふっくらしたウールに包まれた家になります。

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2013年6月30日

屋根工事

屋根は瓦と決めていました。黒瓦。

その理由は。

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この家並み。
現在事務所&自宅を建設中の能登島曲町の風景。
この、黒瓦の家並みに心引かれていました。

曲に限らず、能登の美しい里山里海の風景には必ずこの黒瓦の家があります。

年月を経て、我が家もこの風景に馴染むような家に、という思いで、この土地で建てるからには瓦しか無いと思っていました。

大勢の職人さんがきて、一気に瓦屋根を葺いて行きます。

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使用している瓦は、石川県の小松市で作られている『小松瓦』です。
小松瓦は両面釉薬が塗られ、丈夫で耐久性が高いのが特徴です。

昔は能登地方で『能登瓦』と呼ばれる瓦がたくさん生産されていたそうですが、残念ながら現在では残っていない様です。

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熱や湿気がこもらないように、棟換気も取り付けました。

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そして、鬼瓦も設置。
なるべくシンプルなものをということで、コチラになりました。
中国から伝わったお経の巻物がモチーフの"経の巻"という鬼瓦。
能登地方では割とスタンダードなものです。

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瓦工事完了しました。

太陽の光があたると、黒さが一層増してすごくキレイなんです。

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朝日と瓦屋根。
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この瓦屋根、月明かりに照らされたときの神秘的な美しさと言ったらありません。
いずれ、ご紹介出来ると良いのですが。
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