2015年1月24日

縄文期初「ほぞ」加工の角材

縄文真脇遺跡

能登町にある真脇遺跡でホゾ加工がされた約3000年前の角材が発見されたそうです。
今までこうした加工技術は鉄製工具が伝わった弥生時代以降に発達したと言われていましたが、
この発見によりその技術が縄文期にも既にあったということを示す貴重な資料です。
しかもその材がアテ(ヒノキアスナロ、能登ヒバ)とのこと、
以前のブログにも書きましたが、

http://www.notodesign.jp/blog/2014/04/post-198.html

アテは天正年間に東北から苗木を運んで持ってきたのが始まりという言い伝えがあるようですが、
今回の発見が事実であれば縄文期から能登にアテが生息していたか、
もしくは外から持ってきて既に使用していたことになります。

この3000年前のアテの角材を見てみたくて、早速真脇遺跡に行ってきました。

縄文真脇遺跡

真脇遺跡に到着すると、まさに角材を掘り出し作業中とのこと
すごいタイミングで土中から掘り出して保護するところを間近で見ることができました。

縄文真脇遺跡 ホゾ

縄文真脇遺跡 ホゾ

縄文真脇遺跡 ホゾ

3000年前のものとは思えない、形がしっかりと残っています。
この角材の発見は、大工技術のルーツも再考させられる機会になるのではないでしょうか。

縄文真脇遺跡

環状木柱列(ウッドサークル)の復元も圧巻でした。

真脇遺跡
http://www.mawakiiseki.jp/index.html



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